ビットコインは、サトシ・ナカモトという人物が発表した論文からアイデアを得て作成されました。
仮想通貨市場におけるパイオニア的存在として、時価総額も第1位を維持し続けています。(2022年1月3日時点)
一方で、仮想通貨市場においてはイーサリアムの台頭も目覚ましいものがあります。
今回の記事では、「仮想通市場の2台巨頭」と言っても過言ではないビットコインとイーサリアムの共通点やそれぞれの役割を解説して、その関係性を紐解いていきます。
ビットコインとイーサリアムの共通点
ビットコインとイーサリアムの共通点は、ブロックチェーンで成り立っていることとPoWを採用していることです。
ブロックチェーンとは、言わずと知れたビットコインの基幹技術として発明された概念です。
分散型台帳と言われ、ネットワークに参加しているすべての者がネットワーク内で発生したすべての取引を記録しています。
PoWとは、「プルーフ・オブ・ワーク」の略称です。
ビットコインやイーサリアムの仕組みは、中央集権体制ではないため管理者が存在しておらず取引が行われるときに検証作業を行う必要があります。
膨大な計算量とそれに伴うエネルギーを伴う検証の計算を行ったものに対して報酬が支払われます。
この仕組みのことを、PoWと言うのです。
ビットコインとイーサリアムは、ブロックチェーン技術とPoWの採用という基本的な仕組みが同じなのです。
ビットコインは決済通貨
ビットコインは、決済通貨としての役割が強い仮想通貨です。
仮想通貨市場では、ビットコイン以外をアルトコインと称するなど、市場への影響力と流通量の大きさ、それに伴う信頼度は確固たる地位を築いています。
ビットコインはイーサリアムとは違い送金に特化しているため、今後ますます現実世界での日常利用が可能になるなどの期待がかかります。
イーサリアムはプラットフォーム
イーサリアムは、プラットフォームとしての機能を持つ仮想通貨です。
イーサリアムの技術を使えば、DAppsという非集権的かつ自律的なアプリを開発することができたり、ブロックチェーン上に新たなトークンを作成することができたりします。
世界的なメガトレンドである「メタバース」と呼ばれる仮想空間での決済を可能にしたり、その空間自体を作ったりという将来性のある仕組みづくりが可能となるでしょう。
1ブロックの承認時間がビットコインは約10分ですが、イーサリアムは約15秒です。このスピード感がプラットフォームとしてアプリを稼働させるのに役立っています。
ビットコインもイーサリアムも仮想通貨市場に与える影響は大きい
ビットコインとイーサリアムは、同じ仕組みを持つ仮想通貨です。
しかし、ビットコインは決済手段としての立場の確立、イーサリアムはプラットフォームとしての機能の側面があります。
ビットコインとイーサリアムの違いは、仮想通貨市場においての影響力にも大きく関係してきます。
比較的相関関係が高い仮想通貨市場ですが、ビットコインとイーサリアムは時として逆相関の関係を見せています。
仮想通貨市場の未来を考えるうえで、利用方法や需要の違いから独立した値動きを見せる両者に対して注目する必要があると言えるでしょう。