中国では仮想通貨自体は凄い人気があったのですが、中国政府が仮想通貨と仮想通貨のマイニングを全面的禁止にしました。
しかしブロックチェーンはそのまま活かしており、これこそが中国政府の思惑と今後の中国はどのように発展or迷走していくのかを解説していきましょう。
中国政府は仮想通貨を全面禁止
日本と中国は歴史の違いから、日本は現金派が多く、中国は仮想通貨・クレジットカード・◯◯Payなどがほとんどでした。
中国政府は仮想通貨全ての行為を全面禁止して、仮想通貨を取引きした者は違法金融取引として刑事責任の追求をおこなっています。
元々新興国は、自国通貨を海外に持ち出すという行為は違法行為とされ、仮想通貨を海外に送金することもこれに値します。
仮想通貨だけではなく中国政府は次々とさまざまな事を規制…規制ラッシュを続けています。
しかしここに疑問が残ります。
中国はブロックチェーンだけは残している事から中国政府の思惑が見え隠れしています。
中国政府 + 中国人民銀行(中央銀行) + 国家開発発展委員会は中国次世代通貨として「デジタル人民元」の普及を急いでいます。
どういう事かというと「デジタル人民元×ブロックチェーン」を狙っています。
中国では現金をもって支払う事が少なく、ほとんどがクレジットカードや電子決済となります。
デジタル人民元で買い物するという事は全て1人1人の買い物・使い道がブロックチェーンに記載され、中国政府に誰が何を買ったのか筒抜けとなってしまいます。
つまり「デジタル人民元」とは中国人全員が誰がどのくらいの資産を持っており、買い物履歴、違反賭博、マネーロンダリングなどの犯罪行為などブロックチェーンの記録で監視を強化できるのです。
・国民監視規制強化
・国際キャッシュフロー
・デジタル人民元安定化
・個人データの統制
・地球環境問題
を狙っており、中国は共産国家なので人民が情報操作でこれらを知らないという事に問題がありそうです。
中国の2つの狙い
◇中国政府の目が行き届かないところをブロックチェーンでフォローして今後5年間で金融システム第一に冷え込む中国経済を盛り上げる
◇2022年北京冬季オリンピック中にデジタル人民元を実用化させ、強い中国を海外に見せつける
中国政府はIoT(物のインターネット)・AI(人工知能)でも世界トップを狙い仮想通貨を排除してブロックチェーンの恩恵を受ける気満々です。
中国デジタル人民元は世界に受け入れられるのか
大事なのは中国デジタル人民元は世界に受け入れられるのかor世界から孤立する可能性、それらを忘れてはならないという事です。
やる事がチグハグですがそれは迷走している日本も同じ事で、乗った船が穴だらけで沈まない事を祈るばかりです。