2010年、アメリカにてビットコインの商取引が初めて成立したとされています。
それから時は経過して2022年現在、時価総額数兆円規模の仮想通貨が出現するなど、多くの資金が仮想通貨市場に流入しています。
また、それとともに過去のデータや経験則の蓄積が見られます。
仮想通貨の購入タイミングを、テクニカル分析で予測する精度が上がっていると言えるでしょう。
今回の記事では、仮想通貨投資のタイミングを計るためにおすすめのテクニカル指標を3つ紹介します。
テクニカル分析とは

仮想通貨の価格推移の予測を立てるときに分析する方法として、ファンダメンタル分析とテクニカル分析が挙げられます。
ファンダメンタル分析とは、仮想通貨市場全体や銘柄ごとのニュースや関連情報などを集めて、それらの情報から将来の価格予測を立てる分析方法のことを言います。
一方でテクニカル分析は、過去の値動きを示しているチャートの情報や経験則から、パターンを見つけて将来の価格予測を立てる分析方法です。
確かに仮想通貨取引の歴史は、株や債券市場に比べたら新興市場と言えるでしょう。
しかし、取引開始から10年以上が経っている仮想通貨市場において、歴史的経験則から将来予測を立てるテクニカル分析の重要性は増してきているのは間違いありません。
移動平均線

ここからは、仮想通貨の購入タイミングを計るためにおすすめのテクニカル指標を3つ紹介します。
1つ目は、過去の値動きの平均値から将来予測をする移動平均線です。
移動平均線は、トレンド系のインジケーターで大きく分けて3種類があります。
- 単純移動平均線
- 指数平滑移動平均線
- 加重平均移動平均線
単純移動平均線は、最もメジャーな移動平均線で、設定した日数の終値の平均値をライン化したものです。
一方、指数平滑移動平均線と加重移動平均線は直近価格の比重を大きくしています。
仮想通貨はボラティリティの大きい投資商品のため、直近値動きに敏感に作用する後者の移動平均線をおすすめします。
基本的な使用方法は、ゴールデンクロスとデットクロスによるトレンドの転換点の把握です。
MACD

MACDは、移動平均線と同じくトレンド系のインジケーターです。
MACDラインとシグナルラインの交差点や位置によって、価格変動のトレンドの大きさや強さを把握することができます。
一般的に、移動平均線に比べてMACDはトレンドの変換点を先行して表示されるとされています。
しかし、ボラティリティが大きい仮想通貨においては、頻繁にダマシが起きてしまう可能性もあります。
一つのトレンドの上昇率が大きい仮想通貨は、MACDと移動平均線の両方が上昇トレンドを示したときに投資を行うことで、ダマシの発生確率を抑えつつも利益が期待できる良い投資ができるでしょう。
RSI
RSIは、オシレータ系のインジケーターです。
現在の市場では、この仮想通貨は「売られすぎているのか?それとも買われすぎているのか?」という投資家のセンチメントを測ることができます。
一般的にRSIは、70%~80%以上であれば買われすぎのサイン、20%~30%以下であれば売られすぎのサインとして判断することができます。
RSIが低くなった時に購入した仮想通貨を、長期保有することによって、その後の上昇局面後の収益化の確立が高まることが期待されます。
まとめ:トレンド系とオシレータ系の指標を組み合わせよう

今回の記事では、仮想通貨の購入タイミングを計るおすすめのテクニカル指標を紹介しました。
トレンド系のインジケーターでは移動平均線とMACD、オシレータ系のインジケーターではRSIがあります。
仮想通貨は大きな価格上昇が見込める一方で、大きな資産の目減りの可能性もはらんでいます。
トレンド系とオシレータ系のテクニカル指標を両方組み合わせて分析することで、投資成功の確率が高まることが期待できるでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。