入門者はここから

仮想通貨の存在意義と多種多様な仮想通貨の生い立ちや特徴を解説


ここ最近、日本国内においてさまざまなメディアを通じて投資の重要性を頻繁に広告するようになりました。

その中でもビットコインをはじめとする仮想通貨は、YouTubeやサブスクリプションのCMだけでなく、地上波のテレビCMで大物俳優をキャスティングして大々的に宣伝するようになりました。


しかし実際に仮想通貨を始めてみると、仮想通貨にはビットコイン以外にもたくさんの種類があり困惑します。


そこで本記事では、代表的な幾つかの仮想通貨の共通点や違い、それぞれの特徴などをざっくり紹介させていただき、あなたの投資活動の一助となれば幸いです。

仮想通貨の存在意義

従来の通貨は各国の中央銀行が発行し管理してきました。

国がその通貨を保証していたことで価値が担保されていたのです。

しかし、その運用体系によって下記のような複数の問題点が存在しています。

  • 取引手数料が取られる
  • 銀行の営業時間次第で取引に制限がかかる
  • 第三者の不正介入が可能
  • 国に管理されているため、通貨の価値も影響を受ける
  • 個人情報を開示しなければならない

とりわけ、国は自由に自国通貨を新規発行できるため、国が通貨を新規発行すれば所有している通貨の価値が下落してしまうという大きな問題を抱えていました。

そこで、2008年にサトシ・ナカモトという謎の人物が「ブロックチェーン技術を使った中央管理者のいない決済システム」という論文を発表し、その論文をもとに2009年に最初の仮想通貨であるビットコインの運用が始まったのです。

従来の通貨の流れは全て銀行のような第三者に管理されて取引されていますが、手数料や営業時間による取引制限が問題になるため、第三者である管理者を不要にするためにブロックチェーン技術が開発されたのです。

「ブロックチェーン」という技術は、情報を格納できる倉庫(ブロック)がいくつも連結(チェーン)し、その全てが開示可能で可視化されている技術のことです。

これにより、不正なく、第三者を必要とせずに個人間での自由な取引が可能になったのです。

また一部の仮想通貨は自由な新規発行はできませんので、価値の変動はその仮想通貨に対する需要と供給のみで変動するのです。

つまり、これらは従来の通貨が抱える問題点をクリアするために仮想通貨に備わった特徴なのです。

また、仮想通貨取引や、ブロックチェーンで記録する際にはパソコンを駆使して複雑な計算を行う必要性があり、その大変な作業を行う人には報酬としてその仮想通貨が与えられています。これをマイニングと言います。

ブロックチェーンが成り立つのはマイニングという制度が存在するからです。

ビットコインが運用されて以降、実際にビットコインで買い物ができたり、決済に使用されたりと実用化が年々進んでいます。

しかしビットコイン単一では膨大な需要を処理しきれず、その結果ブロックチェーンの仕様を一部変更した様々な他の仮想通貨も開発されました。

これらの仮想通貨はビットコインとは開発目的も異なります。

そこで、代表的な幾つかの仮想通貨の共通点や違い、それぞれの特徴などをまとめていきます。

多種多様な仮想通貨

仮想通貨は、仮想通貨の始祖であるビットコインと、それ以外の2つに大別されます。

ビットコイン以外の仮想通貨はalternative coin(代替のコイン)、略してアルトコインと言います。

代表的なものはEthereum、Binance、Tether、Litecoinなどが挙げられます。

アルトコインは2000種類以上存在しており、ビットコインと比べると取引量や時価総額が小さいため、流動性が低いという特徴があります。

わかりやすく言えば、買う人も売る人もビットコインと比較して少ないため、価格変動の幅が大きいのです。

実際に頻繁に取引されるアルトコインは100種程度であり、時価総額の低いコインは草コインと呼ばれたりします。では、それぞれ見ていきます。

BTC(ビットコイン)

BTCは前述した通り、中央集権的な管理者の存在する決済を避けるために新しい決済方法として生み出された仮想通貨の始祖です。

実際には激しい価格変動の影響で投機的な一面が強いのが現状ですが、自国通貨の価値下落に備えたヘッジのために保有する人や、新規発行できない点からGoldと同様に安全な資産価値を見出し保有する人も増加しています。

また本来の目的である決済サービスの側面も徐々に浸透してきており、企業の決済や給与にも利用され始めています。

前述した通り、BTCを入手するには販売所で購入するかマイニングするかの方法があります。

ETH(イーサリアム)

ETHはアルトコインの中で最も時価総額の大きく、仮想通貨ではありますが、性質は BTCとは全く異なるものです。

中身は、ETHという名前のアプリケーションプラットフォームの中で利用される燃料のようなもので、BTCのようなデジタル通貨とは異なります。

ざっくり言えば、ETHというプラットフォーム内でアプリを作るための燃料を、ETHと銘打って市場価値を付けています。

ETH最大の特徴は「スマートコントラクト」です。例えば自動販売機は120円で缶コーヒーが1本購入できるように自動的に契約されているものです。

このように、事前に決められた取引に第三者を介入させず正確に完了できる仕組みのことをスマートコントラクトと言います。

ETHのプラットフォーム上では、様々な複雑な取引をスマートコントラクトで行える上に、ブロックチェーンで記録、開示されるため、より正確に不正なく取引が可能になります。

またNon-Fungible Token(NFT)の分野でも注目されています。

例えば、ある有名画家がデジタル絵画を作成したとします。

データである以上複製可能ですが、複製品には本来価値などありません。

そこで、最初の本物のデータが本当に本物であると証明できるシステムがあれば、最初に作られたデジタル絵画の価値は担保されます。

この最初に作られたデジタル絵画は代替不能な唯一無二のものであり、Non-Fungible Token(NFT)と言います。

ETHのプラットフォーム上での取引は、スマートコントラクトで行われ、全てブロックチェーンで記録されるため、NFTとして価値をつけることが可能なのです。

また、マイニング方法はBTCと同様でProof of Work(PoW)という方法です。

これは、マインングの際によりたくさん複雑な計算を行ったものに多くの報酬を与えるというものです。

PoWは、より性能の優れたコンピューターを持っている人が多くの報酬をもらえるため、やや中央集権的なシステムであることが問題となっています。

また維持するのに大量の電力やコストを使います。

そこで、今後ETHではProof of Stake(PoS)という新たなマイニング法に切り替わる予定です。

これは、仕事量ではなく、より多く長くコインを所有している人に報酬を支払うというマイニング法で、より平等性の高いものになっています。

またBTCとの相違点として、ブロックチェーンの処理速度がBTCでは約10分程度に対し、ETHでは約15秒です。

ブロックチェーンの処理速度が早いため、送金や着金の反応がより鋭敏です。またBTCの発行上限は2100万枚で新規発行はありませんが、ETHは発行上限がありません。

つまりGoldのような安全資産としての特性はETHにはないと言えます。

XRP(リップル)

BTCはよりスムーズな決済を目的に、ETHはプラットフォーム上での取引を目的に作られましたが、XRPは全く異なる理由で作られました。

XRPはリップル社がよりスムーズは国際送金を目的に作ったシステムのことです。

本来であれば、海外への送金は非常に高い手数料や日数を要するもので不便なものでした。

特にマイナー通貨からマイナー通貨への両替は非常に流動性が低い上に、手数料が高く問題点が多かったのです。

そこでリップル社はXRPという仮想通貨を通じて、海外送金を簡易的で迅速に安価に行えるような仕組みを作りました。

要約すると、リップル社が世界中の銀行とパートナーシップを結び、通貨の両替や送金のための媒介として作り出したものがXRPです。

XRPの発行上限枚数は1000億枚で、そのうちの6割程度をリップル社が保有しています。そのうち500億XRP以上は自由には動かすことができません。

しかしながら、その巨大なシェア率から他の仮想通貨よりも中央集権的な性質が高くなっています。

取引においてはバリデーターと呼ばれるチェック機構が不正の有無を迅速にチェックし、問題なければ取引履歴がブロックチェーンに記録されます。

BTCと異なり、取引の承認はバリデーターに一任されているためマイニングが存在しません。

また非常に迅速に処理されるため、ブロックチェーンの処理速度は4秒とETHよりもさらに鋭敏です。

前述したようにXRPの場合、他の仮想通貨より中央集権的で、リップル社次第で価格が変動するので、非中央集権的な特徴を持つ仮想通貨というより、証券に近いのではないかということで、アメリカの証券取引委員会から提訴されているなど問題も抱えています。

BCH(ビットコイン キャッシュ)

BCHはBTCから派生した決済への使用を目的とした仮想通貨です。

BTCが運用開始後、高まる需要に対し処理が追いつかずに徐々に処理速度が遅延してしまいました。

それを受けて、いかに処理速度を増加させるか検討がなされ、ブロックチェーンの1ブロックあたりの容量を増やすことを目指した結果BCHが誕生しました。

BTCよりも処理速度が高く、かつ送金手数料も安価に済ませられる仕様になっています。

LTC(ライトコイン)

LTCもBCH同様、BTCの問題点を解消すべく生み出された、決済への使用を目的とした仮想通貨です。

BCHと異なり、LTCの場合は1ブロックあたりの容量を増やすのではなく、新規で1ブロックを作るスピードを10分間隔から2.5分間隔まで早めた仕様になっています。

その結果、単純にBTCの4倍の処理速度になっています。

それを受けて、発行上限枚数は8400万枚とBTCの4倍になっています。

歴史の古いアルトコインなのですが、着実にBTCより進化しており今後さらなる期待が持てるアルトコインです。

ほかにも多種多様なアルトコインが存在

基本的には下記のように目的別に大別できます。

決済目的→BTCを基に、BCH,LTC,NEMなど

プラットフォーム上での利用→ETHを基に、LSK,ETC,OMGなど

海外送金目的→XRPを基に、XLMなど

またBTCとETHのハイブリッドであるQTUMなども人気です。

ぜひ仮想通貨取引の際の参考にしてみてください。

参考:仮想通貨の取引口座、1つだけはリスクがあり。それぞれ得意不得意があるのでいくつか開設しておきましょう。「コインチェック」「ビットバンク」「フォビジャパン」がお勧め。


opc1113

投稿者の記事一覧

現役医師、投資家。医師として働く中で、税金や金融商品、仮想通貨などのことを学ぶ過程で、自身でも個人投資家として投資活動をスタートし現在5年目です。またそのほかに不動産投資も行なっています。

関連記事

  1. 仮想通貨とメタバースの関係性と未来
  2. 暗号資産が無料でもらえる「エアドロップ」 現在募集中のAirDr…
  3. 日本の暗号資産への規制は非常に厳しい 現状と背景を解説
  4. 仮想通貨は電子マネーや他の通貨と何が違うのか
  5. 仮想通貨マイニングのためのクリーンエネルギー(脱CO2) 各国が…
  6. 【体験談】仮想通貨を持つことのメリット・デメリット
  7. 仮想通貨の手数料は高い 「手数料無料」の誤解に注意
  8. 仮想通貨取引で借金を負わないための「ロスカット」基本知識

入門者はここから

ニュースの記事一覧

アルトコインー記事一覧

取引所の記事一覧

ニューストレンド

カテゴリー記事一覧

カテゴリー記事一覧

アルトコイン

仮想通貨取引所

NFT Times
米国株の達人
PAGE TOP