去年からの仮想通貨(暗号資産)の値上がりは、アメリカが取った金融対策の量的緩和が大きな要因と言われています。
その量的緩和を段階的に縮小するテーパリングの計画がFRBにより発表され、仮想通貨を始め金融商品の値動きが不安定になりました。
本記事では、テーパリングによって、2022年の仮想通貨がどうなるか予想します。
本予想は、仮想通貨の値動きを保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
テーパリング発表直後の仮想通貨の値動き
2021年11月3日に、米国連邦準備制度理事会(FRB)が月額1200億ドルの債券購入の縮小の計画(テーパリングの計画)を発表して、1か月間でビットコインは約25%下落しました。
2021年12月15日に、FRBはテーパリングのペースを2倍に加速させると発表しました。
これにより、量的緩和は3月に終了すると予定です。
また、2022年内に利上げを3回行うことを示唆しました。
しかし、この発表は、ビットコインの価格にほとんど影響を与えませんでした。
つまり、この発表内容はすでに価格に織り込み済みと判断されました。
過去のテーパリング時の値動きから今回の値動きを予想
2014年の量的緩和が終了したときや、2018年のテーパリングが行われた時にもビットコインは低迷しました。
過去のデータから見ても、金融政策引き締めは仮想通貨にとって逆風になりそうです。
テーパリングの後には利上げも控えていますので、仮想通貨はより一層の値下がりがあるかもしれません。
しかし、私は一時的に値下がりはするものの、長期的に見れば仮想通貨は今後も値上がりすると考えています。
実際に利上げが開始される頃には、すでに利上げが織り込み済みとなっており、値下げの圧力は弱まっていると思いますので、値上がりに転じているかもしれません。
そもそもテーパリングや利上げの計画を発表した原因は、急速なインフレがこれ以上進まないようにするためです。
インフレヘッジを担っている仮想通貨は、今後も法定通貨の値下がりに備えて資産を守ろうとする投資家から需要があると考えています。
さらに、仮想通貨の知名度は今後も上がる一方で、利用する人が増えることが予想されます。
利用する人が増えるのに、半減期によりマイニング報酬は減少しているため、需要が供給を上回り値上がりが期待できます。
まとめ
2021年末はこのまま5万ドル付近で推移すると思います。
来年2022年の前半は低調なものの、徐々に値上がりしていくと予想しています。
10万ドルをひとつの目標に値動きするのではないでしょうか。