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ハイリスクなFXと仮想通貨 〜わたしが仮想通貨を選んだ理由〜

「FXと仮想通貨、どっちもハイリスクな投資のイメージがあるけど、2つの違いが知りたいな」

S&P500インデックスファンドの積み立て投資のような王道の投資に加え、もう少しリスクをとった投資をしてみたいと思った方はいませんか?

その時に行きつくのが上の疑問。FXと仮想通貨、どっちもハイリスクな投資のイメージがあるけどどっちがいいのかなと思いますよね?

この記事ではFXと仮想通貨のどちらも経験がある筆者が、

 ・FXと仮想通貨それぞれのリスク

 ・FXと仮想通貨の根本的な違い

 ・結局どちらを選ぶべきか?

という話をします。

FXのリスク

FXも仮想通貨も投資対象としてはハイリスクな投資です。

こまかいリスクをあげればキリがありません。

なのでまずは両者の最大のリスクだけ押さえておきましょう。

FXの最大のリスクは「レバレッジがかかっていること」です。

少しFXのことを知っている人は、レバレッジこそがFXのメリットであることもわかると思います。

ですが、やはりこのレバレッジはデメリットでもありますよね。

投資におけるレバレッジというのは「少ない元手ではるかに大きな金額の取引ができる」という状態をイメージしてもらえればOKです。

レバレッジがかかっていない取引というのは、例えばふつうの株の取引ですね。

1株万円の株を1万円で買う。

1万1,000円に値上がりすれば1,000円の利益、みたいな感じ。

値上がり率は10%、利益は1,000円です。

一方、この取引でレバレッジがきいている場合、1万円しか元手がないのにその株を10株、つまり10万円分の株を買うことができてしまいます。

そして値上がり率が同じく10%の場合、10万円が11万円になります。

値上がり率は変わらず10%、なのに利益は10倍の1万円です。

少ない元手で大きな金額を動かすことができるのがレバレッジをかけた取引です。

カンのよい方はわかると思いますが、当然これは損失も10倍になるということ。

なので、レバレッジがかかることが前提となっているFXにおいて、これはメリットでもあり、最大のリスクでもあります。

仮想通貨のリスク

仮想通貨の最大のリスクは「ボラティリティが大きすぎること」です。

ボラティリティはわかりやすく言うと「値動きの振れ幅の大きさ」のこと。

日本の代表的な株価指数の「日経平均」と代表的な仮想通貨の銘柄である「ビットコイン」のボラティリティを比較してみましょう。

日経平均は2021年の1年間で5%価格が上昇しました。

一方、ビットコインは2021年11月に過去最高値をつけましたが、その直近の1年間で価格は約7倍、つまり700%も上昇しています。

ところが、その最高値から2ヶ月程度で今度は40%も価格が下落しています。

ビットコインは仮想通貨の王道中の王道銘柄で、これでも値動きは穏やかな方です。

あまり有名でない銘柄の場合はもっと値動きが大きく、ひと晩で数百倍どころか数万、数億倍になることもある一方、寝て起きたら価値がゼロになっていた、というようなことも割と普通に起こります。

根本的な違いは?

どちらも大きなリスクがありますが、これに加えて根本的な違いを押さえておく必要があります。

それは、

 ・FXの値動きは一定のレンジ(幅)の中に収まる

 ・仮想通貨は一方向に上がり続ける(下がり続ける)可能性がある

というものです。

FXは根本的には「2国間の通貨の強さのバランス」の中で取引をすることになります。

この記事を執筆している時点では、たとえば円ドルのレートは1ドル114円。

これが明日になったら1ドル200円になっているということは、ほぼありえないわけです。

また長期的に見ても1ドル114円から200円になるということは、あまり現実的ではありません。

その理由を少し説明しましょう。

経済の突っ込んだ話になりますが、1ドル114円が200円になるのは「円安」という状態です。

円安になると、日本の輸出企業はもうかり、輸入企業は痛手を受けます。

逆にアメリカにとっては「ドル高」になっている状態ですから、アメリカでは輸出企業が痛手を受け、輸入企業がもうかります。

円ドルのレートがもし片方に動き続けたら、もうかる企業だけがもうかり続け、痛手を負う企業はずっと痛手を負ったままという状態になります。

レートが一方向に動き続けると困る人・企業・国が出てくるわけですから、必ずレートは一定の範囲内に収まるわけです。

※かなり長いスパンで見れば、一方向に動き続ける可能性はあります。

これに対し、仮想通貨は事情がことなります。

もちろん一定の期間はレンジの中で上がったり下がったりしているだけに見えることもあります。

ですが、仮想通貨はFXのように2国間のバランスというような問題がありません。

例えばビットコインの有用性を全世界の国や人が認めて、ビットコインには価値があるとみんなが認めるようになれば、ビットコインの価格はこの先ずっと上がり続ける可能性があります。

もちろん短期的に下がることもありますが、長期的には伸び続けます。

ちょっとイメージがしづらいかもしれないので、ここでも株を例に説明しましょう。

例えば日本で最も時価総額が高い企業はトヨタ自動車です。

このトヨタの株は世界に自動車が走り続けている限り、そしてトヨタが何か大失敗をしない限り、めちゃくちゃ暴落することはないと思いませんか?

小さい企業であればすぐに倒産することもあるかもしれませんが、トヨタのような会社が数年以内に倒産することはまずないでしょう。(もちろん未来は誰にもわかりませんが)

つまりトヨタのような企業であれば、少なくとも今後数年間は成長を続け、株価が上がり続けることを「信じることができる」わけです。

これと同じように、仮想通貨も「その銘柄の成長性を信じる」人が多ければ多いほど、一方向に価格が伸び続ける可能性はあります。

結局、FXと仮想通貨のどちらを選ぶべきか

では結局、FX投資と仮想通貨投資のどちらを選ぶのがよいのでしょうか?

結論、

 ・長期的に成長することを信じられる銘柄が見つかったなら仮想通貨を長期保有

 ・短期的に売買を繰り返すことが苦痛でないならFX

というのが1つの目安かなと思います。

仮想通貨は長く成長しそうな銘柄であれば、その場合の値動きはレンジ(一定の幅)の中に収まらず、一方向に伸び続けることもあります。

その場合は「売買」を頻繁にする必要はありません。

基本は「買って値上がりを待つ」だけです。当面は売る必要がないということです。

ただし、本当に値上がりするまでには時間がかかることもありますし、逆に下がる可能性もあります。何よりただただコインを買うだけなので退屈と言えば退屈です(笑)

一方、FXは「売買を繰り返して小さな利益をコツコツ積み上げる」方式です。

値動きは短期・中期的には一定のレンジの中におさまっているので、一方的な値上がりを信じて待ち続けるということが基本できません。

つまり「安い時に買って、ある程度高くなったら売って利益を確定する」という売買行為をそれなりに繰り返さないといけません。

「画面に貼り付いてチャートを見ながらデイトレードしてるぜ!」という姿に憧れるならFXを選ぶことになりますが、「いつ値上がりor値下がりするのか」ということを考え続けなければいけません。

わたしは頻繁に売買をするのはしんどいなと思いました。

なので仮想通貨のいろんな銘柄をリサーチして、自分が優良だと信じられる仮想通貨をただただ持ち続けるという投資に落ちつきました。

ぜひみなさんも本記事を参考に、自分にあった投資スタイル、投資対象を探してみてください。

参考:仮想通貨の取引口座、1つだけはリスクがあり。それぞれ得意不得意があるのでいくつか開設しておきましょう。「コインチェック」「ビットバンク」「フォビジャパン」がお勧め。


タモ

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仮想通貨系Webライターです。機を見て黙々とBitcoinを買い増す日々。2022年春ごろに「かわいい女の子✕カフェ」をテーマにしたオリジナルNFTコレクションのリリースを予定しています。NFTGameにも興味があり、いま注目しているのはilluvium(イルビウム)。

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