UniSwapはDeFiやDEXを良く知らない方でも、一度は聞いたことがあるぐらい有名なDEXです。
その仕組みと使い方を簡単に紹介していきます。
DEXで不動の人気
UniSwapは初心者には少しハードルが高いDEXですが、玄人からは絶大なる人気を集めいています。
下記の表の通り、DEXカテゴリーの中で首位にいます。
尚、UniSwap(V3)とありますが、2021年5月にV3がLaunchし、それまでのV2もDEXランキングでは7位につけており、V2、V3とも上位に位置しているという化け物DEXです。

(2022年2月3日時点)
(引用元:https://coinmarketcap.com/ja/rankings/exchanges/dex/)
AMM(Auto Market Maker)の開発
UniSwapが登場するまでのDEXは、いわゆるオーダーブック方式で取引を行っていました。
ブロックチェーンの言葉で言うとP2Pでの取引のことで、希望する交換レートに合致する相手が見つかるまでは成立しない取引方法でした。
しかし、UniSwapがイーサリアムブロックチェーンの特徴である、スマートコントラクト機能を使用し、自動で取引できるシステムを作り上げました。
AMMの開発はUniSwapを一躍有名にしただけでなく、DEXの取引方法を劇的に変化させることになったのです。
そして、今ではAMMを採用しているプロジェクトも増え、もはやDEXの常識になってきています。
UniSwapの稼ぎ方
通貨ペアの流動性提供をすることにより、取引手数料を受け取れる仕組みになっています。
以前は報酬として、独自通貨(UNI)の配布がありましたが、2021年10月ごろからは配布はされなくなりました。
尚、手数料はV2では固定式でしたが、V3からは0.03%,0.5%.1%から選べるようになり、より多くの報酬をもらえるような仕組みになっています。
流動性提供の証明
UniSwapV2では、流動性提供をすると他のDEXなどと同じく、LPトークンというものを受け取っていましたが、V3ではLPトークンではなくNFTとして発行されます。

(引用元:https://dappsmarket.net/defi/uniswap/uniswapv3-difference-v2/)
このNFTはOpenseaのコレクションにも残りますが、販売することは避けた方がよいです。
流動性提供の証明書ですので、手元から無くなるとUniSwapでの取引に影響が出てしまう可能性が高いです。
取引操作の手順
最初に、提供する通貨をSwapして準備しておきます。
- 手数料を選択(デフォルトで記載されている数字の選択が妥当です)
- レンジの幅を決める
- 通貨の量を入力

(引用元:https://help.uniswap.org/en/articles/5391541-provide-liquidity-on-uniswap-v3)
操作はこれだけですが、レンジの設定についてはテクニカルになりますので操作は難しいです。
レンジは価格のポジションを決めることになるので、この設定次第で手数料収入が決まります。
攻めたい場合は幅を狭く、安定したい場合は幅を広く、という感じになります。
もし、市場価格が設定範囲から外れた場合、ポジションはどちらか一方の通貨に集中することになり、再び範囲内に戻るまで手数料収入はありません。
レンジを広く設定した場合はある程度放置でも良いかもしれませんが、狭く設定した場合は市場の動きを見ながらレンジを調整する必要があります。
この辺りの計算はとても複雑ですが、UniSwapV3計算機(https://uniswapv3.flipsidecrypto.com/)というのがあるので実際に取引を行う際は参考にすることをお勧めします。
まとめ
UniSwapはとても人気がありますが、その取引方法は玄人向けで、初心者にはハードルが高いと思います。
しかし、ここまで根強い人気があるのは、やはり投資先としては魅力がある証拠とも言えます。
今回の記事がきっかけとなり興味をお持ちになっていただけたら、沢山の情報を入手し、十分な経験を積むことから始めることをお勧めします。