SushiSwapは日本の「寿司」をネタにしたミーム(ジョークのような意味)DEXです。
ミームとは言え、沢山のプラットフォームを持ち、今では大人気DEXの一つになっています。
目次
SushiSwapとは
UniSwapが誕生した後、そのフォークとしてSushiSwapが誕生しました。
フォークとは、「分割」とか「コピー」などと言われますが、ブロックチェーンの世界にはよくある事象です。
ブロックチェーンはオープンソースなので、プログラムをコピーして新しいプロジェクトを作成することが比較的容易にできます。
SushiSwapもそのようにして誕生したDEXです。
その名の通り「SUSHI」をオリジナルトークンとして発行しており、流動性提供者などに報酬として配布しています。
DEXランキングでは13位に位置付けており、価格は1SUSHI/509円の辺りを推移しています。(どちらも2022年2月11日時点)
(引用元:https://coinmarketcap.com/ja/rankings/exchanges/dex/)
SushiSwapの特徴と稼ぎ方
SushiSwapには下記画面の通り、いろいろなプラットフォームがありますので、それぞれ簡単に紹介します。
(引用元:https://sushi.com/)
Multi-Chain AMM
SushiSwapは様々なブロックチェーンに対応したAMM(Auto Market Maker)です。
イーサリアムの他、BSC、Polygonなど15種類に対応しており、手数料が安いチェーンなどを選択することが出来ます。
チェーン一覧は下記の通りです。
(引用元:https://app.sushi.com/ja/swap)
Kashi Lending & Leverage
日本語の「貸し」という言葉を使用した、文字通り通貨の貸し借りが出来るプラットフォームです。
Borrow(借りる)
借り手は担保を預け入れることにより通貨を借り入れし、売却せずに流動性を得ることができます。
借入金額は担保の75%まで可能で、未払い利息を付けて返済することが可能です。
また、資産にレバレッジをかけることも可能で、下落傾向の動きから収益を得ることもできます。
下記はBorrow画面の一部で、xSUSHI(SUSHIをステーキングしてもらえるトークン)を担保にして、DAIを借り入れる場合の取引画面です。
(引用元:https://app.sushi.com/ja/borrow)
Lending(貸す)
貸し手は自分の通貨を預け入れることで金利を得ることができます。
KASHIにおけるLendingの特徴は、貸し出す資産に担保を指定する必要があることです。
一見面倒な感じも受けますが、仮に借り手が破産した場合でも、利用できる担保を正確に把握することができることになり、リスクの少ないRendingを可能にしています。
下記がLendingの画面の一部で、USDCを担保にしてJPYCの貸し出しを行う取引画面です。
(引用元:https://app.sushi.com/ja/lend/0x70fcf93cd29fe41205940277afd8bcd4fff0cf24)
BentoBox
SushiSwapに提供した資産のVault(金庫のようなもの)です。
より高いAPYを得るため戦略的に使用されるよう自動的に動いているマーケットで、通貨の様々な情報を確認することができるプラットフォームです。
(引用元:https://app.sushi.com/analytics/bentobox)
SushiBar
Sushiをステーキングする(預ける)プラットフォームで、APRが10%程度(2022年1月11日時点)になっています。
ステーキングするとxSushiと言うトークンがもらえます。
(引用元:https://app.sushi.com/ja/stake)
Onsen
Onsenはイールドファーミング、つまり2種類の通貨をペアで流動性提供したLPトークンを預けて複利運用していくプラットフォームです。
(引用元:https://app.sushi.com/farm)
寿司をSUSHIで頂く
SushiSwapは、寿司や弁当などと日本に由来する言葉を使用していますが、日本人が携わったわけではありません。
しかし、日本にはこの通貨に興味を持ち、SUSHIを決済に使用できるようにした実店舗が登場しました。
それが、渡利哲也さんが開業した寿司店、「銀座渡利」です。
銀座渡利はSUSHIを決済に使用しただけでなく、寿司職人の包丁さばきをNFT化するなどの面白い試みを行っています。
今後もSUSHIが日本でどのように使用されるか、とても楽しみです。
寿司をSUSHIで頂くという素敵な夢を持ちながら、SUSHIの勉強をしてみてはいかがでしょうか。