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仮想通貨にオススメのトレード法解説 短期長期別のメソッド

仮想通貨取引において、国内での認識はまだまだ正当な評価を得ていないように感じます。

2018年にはFacebookやGoogle社が仮想通貨の広告掲載停止を発表した影響で大暴落し、逆にここ最近の高騰は億り人を生み出しています。

こういった仮想通貨特有のボラティリティの高さや投機的な一面が、一般市民にとって株式や債券、Goldのような投資よりも危険であると感じさせてしまう要因になっています。

実際に仮想通貨は株式や債券などよりボラティリティが高く、リスクも高いですが、扱い方によっては利益をもたらしてくれる未来の投資商品です。

そこで、本書では筆者の推奨する素人でもリスクを極力避けられる投資法を紹介いたします。

仮想通貨投資に対する適切なウェイトを考える

世の中には様々な投資商品が溢れています。株式、債券、コモディティ、不動産、仮想通貨など多種多様でリスクや安全性も様々です。

自分のお金をどの商品にどれくらい分配するのかで大まかなリスクを調整可能です。投資をする以上多少のリスクを取らなければ利益は得られません。

筆者自身は、現金比率30%、債券10%、株式40%、コモディティ20%、仮想通貨 数%くらいに自分の資産を分配しています。

現金は手元に余っていても仕方ありませんし、できるだけ投資に回したいですが、有事の際に手元に現金がないのも困るので30%ほど残しています。

それ以外の70%をどう分配するかは個人の自由ですが、全部を一つの商品に分配するのはあまりにもハイリスクですので、分散投資がオススメです。

もちろん分配の比率は個人の自由ですが、どの商品もリスクとリターンは常に比例します。

ローリスクローリターンな債券では高い利益は見込めませんし、ハイリスクハイリターンな株式だけでも危険です。

特に、リスクの高い仮想通貨は全体の1-2%程度の資金で行う方が安全だと考えています。

もちろん短時間でお金持ちになりたい人には不向きな手法なので、安全に時間をかけてお金を増やしたい人のための戦略になります。

仮想通貨でのトレード法

実際に仮想通貨に投資できる金額を設定したら、最低でも2つ以上、取引のための口座を開設してください。

取引口座次第では取り扱っている仮想通貨の種類が異なり、また手数料なども全然違いますので選定には注意が必要です。

口座開設を行えば、あとはトレードをするのみです。

実際の手法ですが、筆者は短期的取引と、長期的取引で口座を使い分けています。

これは短期取引での利益や損失と、長期的取引での利益や損失が混同しないようにするためです。

短期的取引のメソッド

まず短期的な取引の場合について解説します。

そもそも、仮想通貨の価値が上がる理由や背景を考えてみてください。

例えば給料やボーナス、デパートの支払いに仮想通貨が使えるようになれば、自然と所有したい人は増えるはずです。

今までの仮想通貨にはない付属的な価値が付帯された仮想通貨なら、現在所有している仮想通貨を売ってでも手に入れようとする人もいるはずです。

つまり。機能や利便性を評価する投資家が多ければ、需要は増加して価格は上昇して行きます。

しかし、これにはある程度の時間が必要なはずで、そもそも短期的に取引する場合、仮想通貨の需要の増減など関係ない時間軸なのです。

つまり、短期的取引の場合はただの椅子取りゲームでしかありません

より安値で買って高値で売ることで利益が出るため、逆に言えばその時必ず高値で買ってしまう敗者が存在するのです。

これをゼロサムゲームと言います。

この短期的取引における椅子取りゲームの勝率をあげるには、テクニカル分析が最も有効な手段であると筆者は考えています。

テクニカル分析とは、つまりチャート分析です。

筆者の場合、短期的に取引する場合、日足チャート使用します。

日足チャートで、主にMACDやストキャスティクス、RSIなどの指標を使用します。

これらの指標の解説はかなり複雑になるため省きますが、基本的にこれらの指標は現在の価格が割安なのか。

割高なのかを指し示します。

MACDが低く、上に上がろうとしているときは買い時です。

逆に、上に上がりきったあとは割高なので手が出せません。

そのほかにも、チャート分析ではピポット分析や出来高での評価など様々な情報を複合的に評価して取引します。

これにはある程度の勉強や慣れが必要になります。

また、あくまで椅子取りゲームなので必勝パターンなど存在しません。

また、短期的取引においてBTCは不向きです。

すでにかなり高額になっており、取引で扱える枚数が少なくなるため短期投資には不向きなように感じてしまいます。

それよりももう少し時価総額や出来高の少ないコインがオススメです。

そもそも短期的取引を行う理由は「リスクをかけてでも、短期間で利益を得たい」しか無いのですから、たくさん枚数を購入できるような商品の方があっています。

例えば現在であれば、ETHやQTUMなどは面白いかもしれません。

長期的取引のメソッド

次に長期的な投資手法について解説します。

筆者は投資初心者には短期的取引よりも、こちらの長期的取引を推奨します。

理由は、短期的取引ではプロの投資家と同じ椅子取りゲームに参加するため、初心者では勝てないからです。

長期的取引であれば、その仮想通貨の価値や機能、利便性が向上することで、需要が増えれば価格も上昇する可能性があります。

オススメは事前に設定した金額を毎月買い続けることです。

長期で積み立てればドルコスト平均法が使えるので、価格が低下すればその分たくさんの枚数を購入できますし、価格が上昇すればその分購入枚数を抑えられます。

また長期積立するならBTCやETHを推奨します。

BTC について

まずBTCはすでに企業決済に使用されており、今後さらに利便性が向上する可能性があるからです。

2021年12月現在、すでにかなりの高値ですが今後も価格は上がる余白もあります。

さらに、発行枚数限度が存在するためGoldのような安全資産としての側面も持っています。

例えば、日本円のような国家の発行する通貨は政府の一存で新規発行が可能です。

新規発行されればされるほど市場には通貨が増加し、自分の所有している日本円の価値は下がってしまうのです。

Goldについて

Goldは地球の有限な資源であり錬金することもできませんので、すでに上限量が規定されているのです。

つまり、価値を第3者に調整されることがないのです。

また、日本が地震で沈没すれば日本円の価値は下落しますが、Goldの価値はほとんど影響を受けません。

そういった意味で安全資産なのです。

そしてBTCにも発行枚数上限が規定されているという、Goldと同じような特性があります。

ですので、長期で積立てるにはBTCはインフレ対策やリスクヘッジにもなり得ます。

ETHについて

ETHはBTCに次ぐ時価総額のアルトコインであり、流動性も高いです。

BTCの次に安定性があり、さらに今後の伸び代がBTCよりも期待できます。

ETHは仮想通貨に分類されていますが、BTCとは異なる特性を持っています。

ETHは事前に決められた取引に第三者を介入させず正確に完了できる、プラットフォーム上の仕組みを持っています。

ある一枚のデジタル絵画があったとします。

著名な作家が作成し、現在1億円で販売価格が設定されているとします。

このデジタル絵画を売る際には、ETHのプラットフォーム上に「このデジタル絵画を1億円で権利者に売る」という仕組みを構築します。

そこで、買う人はETHのプラットフォーム上で1億円支払い、作家からデジタル絵画を手に入れます。

仕組みはETHが作っていますが、取引には第3者を介入させず、作家と購入者の2名間のみで行われています。

不正や介入はなく、またこの取引履歴はブロックチェーンに保存され、すべての人が履歴として見ることができます。

デジタル絵画の場合、データである以上簡単に複製可能です。

1億円の絵画をせっかく買ったのに複製品であれば価値がありません。

そこで、ETH内のプラットフォーム上であれば、商品の流れがブロックチェーンに保存されるため、本物の絵画がいま誰の手にあるのかわかるようになっています。

原本である絵画は代替不能なトークン、つまりNon-Fungible Token(NFT)として価値をつけられるようになるのです。

現在はありとあらゆるものがデジタル化していく世の中で、本物なのか偽物なのかの判断は非常に難しくなっています。

そこで、本物を本物として刻印できるNFTの分野が非常に注目を浴びています。

ETHはNFTの分野でも活用できるため、今後さらにETHの価値が高まる可能性が高いと考えています。

以上の理由から、長期的な取引にはBTCやETHのような安定性があり、かつ今後の成長性も見込める商品を、積立で購入するのがオススメです。

あとがき

今回紹介した投資法や、特定銘柄の紹介はあくまで筆者自身が行なっている手法であり、人によっては目的と合わず、損失を出す可能性もあります。

投資はあくまで自己判断、自己責任で行うようにしてください。

参考:仮想通貨の取引口座、1つだけはリスクがあり。それぞれ得意不得意があるのでいくつか開設しておきましょう。「コインチェック」「ビットバンク」「フォビジャパン」がお勧め。


opc1113

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現役医師、投資家。医師として働く中で、税金や金融商品、仮想通貨などのことを学ぶ過程で、自身でも個人投資家として投資活動をスタートし現在5年目です。またそのほかに不動産投資も行なっています。

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