「自分の購入した銘柄の値動きが気になって夜も眠れない」
「仕事中もつい気になって、数分おきにスマホでチャートを見てしまう」
「リアルタイムの値動きに一喜一憂してしまいがち」
もちろんわたしも経験しています。
精神衛生的に本当によくないですよね。
この記事では、誰もが最初に陥りがちなこの状態について
・なぜこのような不安な状態になってしまうのか
・不安を抱えたまま投資を続けるべきなのか、それともやめるべきなのか
・投資を続けるならば、何をどのように改善すべきなのか
という視点から、改善案をお話しします。
身の丈にあった投資をしろ!
結論を言うと、あなたが自分の投資に不安を感じたり、値動きが気になって他のことが手に付かない状態に陥っている原因は「その投資が自分の身の丈にあっていないから」です。
「身の丈にあった」とか「何事もほどほどに」という言葉は新しいチャレンジを妨げかねないので、あまり好きではありません。
ですが、投資に関しては身の丈にあわない投資をすると大ケガをする可能性があります。
損失は出さなかったとしても、冒頭で述べたように不安を抱えた状態で毎日を過ごすことになります。
では、身の丈に「合っていない」状態とはどのような状態をさすのでしょうか?
身の丈要素その1「資金量」
あなたの身の丈を決める要素の1つめは資金量です。
1つ例を出しましょう。
全財産20万円の人が仮想通貨に10万円を突っ込むのは「身の丈にあった」投資でしょうか?
もちろん、これは身の丈を大きく超えていますよね。
全財産が20万円ということは、その20万円は生活に何かあった時のための蓄えとして残しておかないといけないはずです。
生活を守るための資金であるにもかかわらず、その半分を投資に回してしまったらどうなるか。
生活がかかったお金が消えてなくなるかもしれないわけですから、それこそ分単位で値動きが気になるはずです。
とても身の丈にあった投資とは言えません。
では一方で、全財産が1億円ある人にとっての10万円の投資はどうでしょうか?
これは身の丈に「あっている」とは言えないかもしれませんが(もっと投資できる余力はあるはず)、少なくとも余裕で「身の丈におさまって」いますよね。
資産1億円の人にとって10万円という金額は、実際のところ消えてなくなったところで痛くもかゆくもないわけです。
10万円分の仮想通貨の値動きなんて一切気にならないでしょう。
このように「自分の資金量に対して投資額はどれだけの割合を占めているのか」が重要になってきます。
資金量に対して過度に投資をしている場合は身の丈を超えている状態になり、値動きがいつも気になる不安な状態に陥ってしまいます。
身の丈要素その2「知識量」
次に知識量です。
わたしもかつて、自分の投資銘柄の値動きが気になって仕方なかったことがありましたが、その原因がこれでした。
大きく儲かるという側面だけを見ていきなり仮想通貨に投資をし始める人がいます。
「悪いことは言わんから、ちょっとは勉強しとけ」と言いたいですね。
かつてのわたしに 笑
わたしが初めて仮想通貨を購入した時の金額は2万円でした。
決して少ない額ではないですが、それでも最悪ぜんぶ消えてなくなっても大丈夫という金額で投資を始めたつもりでした。
そしてその2万円で、bitFlyer(国内仮想通貨取引所の1つ)で当時購入できた銘柄をすべて均等な額だけ買いました。
その結果どうなったか。
またたく間に損益のグラフは右肩下がり!
1,2日間で20000円が15000円にまで減りました。
資産の25%が一瞬で消し飛んだ状況。
慌てて全ての銘柄を売却して損切りしました。
この時のわたしに足りなかったもの、それは仮想通貨投資に向き合うにあたっての最低限の知識と経験です。
浅い知識レベルでは、「仮想通貨=値動きが激しい」ということはわかっていました。
ですが「1日で25%という大幅な減少も起こりうる」ということは腹の底からは理解していませんでした。
またビットコインや、アルトコインの中でもイーサリアムのような主要銘柄であれば1日で数十パーセントという大きな変動はもはやあまり見られないですが、他のアルトコインであればそれもありえます。
そのことも理解せず、値動きが激しい銘柄も適当に買っていました。
知識がないゆえに、自分の予想を大きく上回る損失も発生しうるということを想定できませんでした。
人は自分の想定を上回るマイナスの出来事が起きた時、そのことが気になってしまいます。
わたしはまさにこの時、その状態に陥っていました。
たった1,2日の出来事でしたが、売却するまでの間はずっとスマホで値動きを見ずにはいられない精神状態でした。
まずは投資額を調整しよう
このような状態を経験した結果、投資を諦めてしまう人がいます。
ですが、それはちょっともったいない気がします。
せっかく投資に興味を持ったわけですから、資金面を調整するか知識面を強化して長く投資を続けていくことを考えてもよいと思います。
知識面は継続的な学習が必要です。一朝一夕では身につかないかもしれません。
そして投資できる資金を増やすことは、さらに時間がかかりますよね。
ではわたしたちはどのような策をとるべきか。
それは「投資している金額を減らす」ことです。
具体的には、いま投資している銘柄の一部を利確または損切りしてしまいましょう。
どの程度の割合を売却するかは人によります。
投資額の1割を売ればだいぶ心が軽くなる人もいれば、そもそも身の丈を大幅に超えて投資をしていた人は、9割売り払わないと不安は解消しないかもしれません。
要は「自分が頻繁にチャートを見なくても気にならない金額」の範囲内に投資額をおさめるようにすればいいのです。
わたしも今は自分の心がソワソワしない程度に投資額を押さえています。
仮想通貨の値動きが気になって夜も眠れない方は、まずは投資額の減額をすることをおすすめします。