仮想通貨の世界でも認知度を上げている自動売買botについて、興味がある人もいるのではないでしょうか。
botは基本的に自分で作る必要があります。
botを作るには大きく分けて2つの手順があります。
1つ目は稼げる売買ロジックを見つけること、2つ目が売買ロジックに従って売買してくれるプログラムを作ることです。
本記事では、それぞれについて簡単に紹介します。
売買ロジックを見つける

過去のチャートを参考にいつ買って、いつ売るのかを考えます。
自動で売買するためには、売買の判断基準を数値化しなければなりません。
簡単なものであれば、「1分間に100円下がったら1BTC買い、100円上がったら1BTC売る」といった感じです。
売買ロジックは簡単な方がバックテストを行う際のデータが多くなり信憑性が増します。
プログラミングのミスも少なくなるため、botには有利です。
しかし簡単なもので稼げるロジックを見つけるのは困難です。
バックテストとは、過去のデータを使って、売買ロジックがどのくらい稼げるかテストすることです。
バックテストは膨大な量の計算をしますので、プログラミングによって行う必要があります。
バックテストによって、最適な数値を見つけます。
上記の例では、「1分」を「2分」に変えたらどうかとか、「100円」を「200円」に変えたらどうかなどを検証していきます。
このように、バックテストから成績の良い売買ロジックを見つけます。
自動売買するプログラムを作る

成績の良かった売買ロジック通りに自動で売買してくれるプログラムを作ります。
主に、下記のような機能を作ります。
- 今の値段を取得する
- 売買するタイミングか判断する
- 取引所に注文を入れる
自分でプログラミングをするのは、ちょっと。。。という方には、
- 第三者が作ったbotと同じ売買ができるサービスを利用する
- 簡易的なbotを作成できるサービスを利用する
- カスタマイズできるサービスを利用する
などもあるので、検討してみるのも良いでしょう。
自動売買botの注意点

バックテストの成績よりは確実に成績が落ちます。
それは自分が売買に参加することによって値段が不利な方に変動してしまうからです。
例えば、ある価格での買い注文と売り注文が100づつあった場合、注文が成立します。
しかし、自分も買い注文を100入れてしまうと、売り注文が足りないため、価格を上げないと買えなくなってしまいます。
つまり、自分が売買に参加することによりバックテストのような条件では売買できない可能性が出てくるのです。
資金が少ない時はまだマシですが、資金が多くなると自分の注文が市場価格に与える影響が大きくなるので、対策が必要です。
優秀なbotを運用すれば自動的に収益を上げてくれますが、間違ったbotを運用してしまうと、どんどん資産が減っていきます。
間違っていないかを確認しながら、慎重に運用を開始しましょう。