前回の記事では、2021年の年末から下落トレンドであったビットコインが上向いたものの、ロシアのウクライナ侵攻が現実味を帯びたことで、ビットコインが再び450万円まで急落したことをお伝えしました。
そして残念ながら先週ロシアのウクライナ侵攻が現実のものとなり、文字通り戦争が始まってしまいました。
本記事では現在のビットコイン価格状況に加えて、ロシアへの制裁とロシアの核報復などについて解説していきます
今後のビットコインの価格はロシア・ウクライナ情勢の展開次第
オミクロン株などのコロナ感染状況や、インフレへの警戒感により、ビットコインおよび仮想通貨市場は2021年12月上旬から400万レベルの急激な下落トレンドになっていました。
現在は450万円を割り込む展開になっており、しばらくはロシア・ウクライナ情勢が、仮想通貨の上昇や下落の発信源となるでしょう。
ロシアは、今回のウクライナ侵攻により国際的に強く非難されており、米国やヨーロッパを中心に制裁活動が発動しています。
次の章では、ロシアにとっても大きな痛手ともなる国際送金SWIFTに関する制裁や、苦しい制裁によってロシアがどのように反撃するのかを解説していきます。
ロシアに対するSWIFT制裁とロシアによる核攻撃報復
ロシアをSWIFTのネットワークから外す決定を下したということがニュースになっておりました。
参考 https://www.theblockcrypto.com/linked/135573/russia-swift-banks-removal-plan-eu-us
これは何を意味するのかですが、銀行間の国際送金において、SWIFTのネットワークは必ず必要になります。
ちなみにSWIFTのシステムが古くて手数料も非常に高いので、リップルなどの仮想通貨はSWIFTに代わる送金手段として非常に注目されています。
このSWIFTからロシアを外すということで、ロシアは国際間での資金移動ができなくなるという状況に陥ります。
さらに EU が、ロシアの中央銀行との取引を禁止するということも同時に発表していて、これはロシア政府もロシアの中央銀行も、外貨に対してアクセスがほぼできなくなることが起きます。
物流もストップ
そしてお金の動きだけではなく、モノ(物流)もストップしています。
ロシアの飛行機がEU の領空を飛行することも禁止されてしまっているんですね。
このような状況で、ロシアのプーチン大統領が、ついに核使用について言及し始めました。
これまでの株式市場や仮想通貨市場では、強い制裁が決まれば決まるほど、ロシアが窮地に陥り平和が戻ってくるということを期待して、株価や仮想通貨の上昇はしてきていたんですが、今後は強い規制が決まると市場が戦争を遅れて反落もあり得そうです。
要するにSwift からの除外などの強い制裁に対して、プーチン大統領が核攻撃含めてどのような動きをするのかで緊張感が高まっている状況です。
このような状況で、仮想通貨の存在感も高まりつつあります。
前述しましたが、SWIFTにとって代わるリップルなどの仮想通貨や、ウクライナ政府を支援する団体が、暗号通貨の寄付を通じて1,860万ドルを調達したような報道もあります。
参考 https://www.elliptic.co/blog/live-updates-millions-in-crypto-crowdfunded-for-the-ukrainian-military )
仮想通貨の可能性を感じますね。
一方で、もちろんこれはプーチン大統領含めロシアにとっても仮想通貨による資金獲得を可能にしますので、いろいろ考えさせられますね。
こちらのサイトでは、仮想通貨市場の値動きに対する見解を紹介していきますので、引き続きご覧いただければと思います。(執筆:LUKE)